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2018年3月5日月曜日

第5回研究会のお知らせ

第5回研究会

山越 英嗣(早稲田大学非常勤講師)
 「越境する「先住民アート」
                                 -「わざ」と「芸術」のはざまからアートの政治性を考える」

日時: 2018年3月31日(土)13:00~
会場 :東方学会ビル2F会議室(千代田区西神田2-4-1)
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越境する「先住民アート」-「わざ」と「芸術」のはざまからアートの政治性を考える
 本発表において 、「わざ」とは日常生活における創作活動を通じた実践のことを指し、「芸術」とはアートワールドを構成する諸アクターの力学を意味する。 本発表では、「わざ」と「芸術」のあいだにおけるせめぎ合いから「アートなるもの」が創出されることを、メキシコ・オアハカのストリートアートを事例として論じる。
 2006年の抗議運動でオアハカの町に現れたストリートアートは、メキシコの壁画運動に象徴されるナショナルヒストリーを脱構築し、これまで周縁化されてきた先住民/農民たちによる「別の歴史観」を提示した。やがて、「民主主義を実現するための抵抗のアート」を求める米国のアート市場は、それらをアートワールドへと組み込んでいった。しかし、ストリートアーティストたちはそれをさらに「わざ」へと転じることによって、地元の州政府との交渉の手立てとして用いていったのである。この一連のプロセスからは、グローバルな移動と美術市場の持つ権威に絡め取られることによって、 社会的意味を複層的に構成していく 現代の「先住民アート」の政治性が明らかになる。



※東方会館会議室使用料として4千円を出席者(学生除く)で分担いたします。
※参加人数把握のため、michinokai.2017@gmail.com(@を半角にして)に以下の内容をご返信ください。
1.研究会:参加の有・無
2.懇親会(同会場を予定):参加の有・無